一人暮らしでベッドを配置する際の注意点やコツなどをご紹介していきます。一人暮らしで部屋自体が狭いと、ベッドの置き場所や配置の向きに選択肢がほとんどないこともあるでしょう。とはいえ、置き方の基本を押さえておかないと、なんだか気持ちの良い暮らしができないということもありえます。大切な睡眠のために、意識しておきたいベッド配置のポイントを知っておきましょう。
ベッドの窓際配置で気にしておきたいポイント
一人暮らしの部屋ではスペースに限りがあり、ベッドを窓際に置くという方は多いと思います。ただ、この配置にはデメリットもあるので注意が必要です。では、実際にどんなデメリットがあるのか見ていきましょう。
窓からの冷気や熱気が伝わりやすい
部屋の窓は、外気を一番伝えやすい場所です。冬は窓から入ってくる冷気で就寝時の寒さが増すことがあり、夏は日差しをたっぷり浴びて夜になっても熱気がこもるなど、快適とはいえないこともありえるでしょう。
睡眠の質を高めるためには、ベッド周辺の温度調整も的確に行いたいところ。あえて窓からベッドを離すことにより、寝心地がよくなる可能性もあります。
冬は結露でマットレスや布団にカビが生えることがある
窓際は冬場になると結露ができやすい場所です。それでなくともベッドのマットレスや布団は就寝中にかいた寝汗で湿気を帯びていますので、結露の影響でさらにカビが生えやすくなります。
カビの発生に気付かずにいると、健康面に影響する可能性も。また、繊維に付いたカビはただ洗ってもなかなか落ちにくく、クリーニング店に依頼する場合は余計なコストがかかってしまいます。
カビの発生に気付かずにいると、健康面に影響する可能性も。また、繊維に付いたカビはただ洗ってもなかなか落ちにくく、クリーニング店に依頼する場合は余計なコストがかかってしまいます。
外の騒音が気になりやすい
窓際は、外からの話し声や犬の鳴き声、車のエンジン音などが聞こえやすい場所で、安らかな眠りを騒音で邪魔される恐れもあります。
交通量の多い大きな道路に面していなくても、外部から聞こえる音は何かと気になるものです。
交通量の多い大きな道路に面していなくても、外部から聞こえる音は何かと気になるものです。
掃除がしにくい
見落とされがちな問題点が「掃除」です。
窓際にベッドがあることで窓を開けにくくなると、換気しにくくなって掃除に不都合があります。窓を開けないとホコリが舞う中で掃除をしなければならず、いちいち窓を開けるのが面倒に感じるようでは、部屋の空気が悪くなっていき、好ましい状態とは言えなくなるでしょう。
窓際にベッドがあることで窓を開けにくくなると、換気しにくくなって掃除に不都合があります。窓を開けないとホコリが舞う中で掃除をしなければならず、いちいち窓を開けるのが面倒に感じるようでは、部屋の空気が悪くなっていき、好ましい状態とは言えなくなるでしょう。
広さのない部屋ではどこにベッドを置いても、窓際に近いこともあるかと思いますが、片側の窓だけでも開けやすいようにしておくことをおすすめします。
窓際以外にも気をつけたいベッドの配置
窓際以外でもなるべく避けたいベッドの配置があります。一人暮らしの部屋だと、広さが限られるので、配置できる場所や向きに制限があることが多いですが、「こういう面もある」ということを確認しておくとよいでしょう。
扉の真正面にあるベッドは落ち着かない
扉を開けた真正面にベッドを配置するのは、おすすめできません。
人間には安全な場所で眠りたいという本能があります。人の出入りがある扉の正面では、心理的に落ち着かず眠りが浅くなるため、避けたほうがよいといわれています。
人間には安全な場所で眠りたいという本能があります。人の出入りがある扉の正面では、心理的に落ち着かず眠りが浅くなるため、避けたほうがよいといわれています。
ワンルームの場合キッチンからなるべく離す
ワンルームに住んでいる場合、ベッドをキッチンの近くに配置するのは避けましょう。キッチンへの動線が妨げられるだけでなく、匂いも気になるでしょう。油などがベッドに飛ぶ危険もあるので、適切な配置とはいえません。
衛生面、安全面を考えるなら、キッチンからなるべく離れた場所に配置するのがおすすめです。
衛生面、安全面を考えるなら、キッチンからなるべく離れた場所に配置するのがおすすめです。
エアコンなど空調の直撃を受けない位置に
ベッドがエアコンの風を直撃する位置にあると、夏は体が冷えすぎ、冬は暑くなりすぎて、体調を崩す恐れがあります。エアコンの強い風が直接皮膚に当たり続けていると喉や鼻の粘膜が乾燥し風邪を引いてしまう原因にもなります。
特に、頭の上にエアコンがあるのは、直接顔に風がかかる場合もあるので、快適な睡眠は得られません。ベッドは空調の影響を直接受けない場所に置くことをおすすめします。
▼お部屋のレイアウトのコツはこちらを参考に
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インテリアも意識して!ベッドのおすすめレイアウト
機能性だけでなくインテリアも意識してベッドの配置を決めましょう。ベッドを配置するコツをご紹介します。
ベッドを入口から遠い壁際に置くと部屋が広く見える
なるべくベッドは入口から離して置きましょう。入口から見て手前のスペースが広がる分、部屋全体が大きく見えますので、来客からの見映えもよくなります。
チェストなどでベッドスペースとリビングを仕切る
ベッドスペースは、本来であれば、ほかの生活空間とは切り離したいところです。もし部屋の間取りに奥行きがあるなら、チェストなどを有効活用して、ベッドスペースとリビングを仕切りましょう。
睡眠時に周囲の環境が気にならなくなるので、ぐっすり眠ることができるのでおすすめです。
睡眠時に周囲の環境が気にならなくなるので、ぐっすり眠ることができるのでおすすめです。
スペースに余裕がある部屋ならベッドを真ん中にしても
思い切ってベッドを部屋の真ん中に配置してしまうのもひとつの方法です。ベッドの周りにスペースが生まれるので、掃除のしやすさが格段に上がります。ホテルのように、スタイリッシュなレイアウトになるのも魅力的です。
ベッドヘッド側にアクセントがあると、それだけでおしゃれ度が上がります。ただし、ベッドを真ん中にすると、家具や衣類の収納スペースが確保しづらくなります。ほかの家具などとの兼ね合いを見極めながら、配置を決めましょう。
小柄な人ならショートベッドやセミシングルベッドにするのもあり
ショートベッドやセミシングルベッドも検討してみましょう。
シングルベッドよりも少し小さめのサイズですが、小柄な人であればこれらのベッドでも十分心地良く寝られます。コンパクトサイズでもぐっすり眠れるなら、その分のスペースを有効に使えますよ。
シングルベッドよりも少し小さめのサイズですが、小柄な人であればこれらのベッドでも十分心地良く寝られます。コンパクトサイズでもぐっすり眠れるなら、その分のスペースを有効に使えますよ。
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まとめ
ベッドのレイアウト次第で部屋のスペースが決まるので、寝心地や睡眠の質だけでなく、掃除のしやすさなど生活の快適性も左右します。「ベッドは窓際」という固定観念にとらわれず、エアコンの場所や生活動線などを考えて柔軟な配置を決めましょう。
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監修: 堀よりこ
Green Interior代表
毎日が忙しい人のためのメール完結するインテリアコーディネートサービス「Roomo」運営/東京都内在住のインテリアコーディネーター。大手ハウスメーカーにてお客様の住空間に関わった後、法人・個人のインテリアコーディネート業をはじめ、コラム執筆など多方面で活動。「私が幸せになれる部屋」をコンセプトに活動中。