一人暮らしを始めると、自分の健康管理は自分で行うことになります。外食やお惣菜を買えば手軽に済ませられるけれど、毎日ともなると食費も健康面も少し気になりますね。自炊するにも、1人だと買った食材も余ってしまいがちで、食材の管理に難しさを感じている人も多いでしょう。ここでは1人で自炊する時におすすめの、あれにもこれにも使える使い勝手がよい野菜と、その野菜たちをより長く保存する方法を紹介していきます。
一人暮らしにうれしい!使いまわしに便利な定番野菜
風通しのよい涼しいキッチンであれば常温保存が適した野菜もあるのですが、調理中の加熱によって温度が上がってしまうキッチンや、昼間締め切っている一人暮らしの家では湿度や温度の管理が難しいので、どの野菜も冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
キャベツ
千切りにカットして袋詰めされたものや 、1/2カット、1/4カットのものもあり、一人暮らしでも比較的買いやすい野菜です。1/2カット100円程度で販売されています。(季節や野菜の取れ高によって変動します)
キャベツは1/2か1/4で購入することが多いと思いますが、ラップだけだと雑菌の繁殖により切り口が黒く変色します。傷んだ部分を切り落とせば食べられますが、異臭がした場合は食べないほうがよいでしょう。
千切りキャベツは、保存容器に水と一緒に入れて冷蔵庫で保存すれば、食感を損なわずにおいしく保存ができます。2日置きに水を変えれば3~4日間ほど持ちます。
にんじん
だいたい1本100円以下で販売されています。
基本的ににんじんは、常温でも1~2週間ほど保存が可能ですが、夏場や暖房を使う冬場などは、気温が上がるので冷蔵庫で保存をしましょう。
表面が黒くなったり、しわしわ、ぶよぶよしたりという場合でも、皮を厚めにむけば使用できますが、カビがはえたり、異臭がしたりする場合は処分してください。
キッチンペーパーが余分な水分を吸収し、立てて保存することで野菜にストレスがかからないので、傷みにくく長持ちします。2~3週間ほどはおいしく保存ができますよ。
たまねぎ
季節やサイズにもよりますが、だいたい1玉30円~80円程度で販売されています。
常温でも保存ができますが、湿気や高温に弱いため夏場は必ず冷蔵庫で保存しましょう。たまねぎは冷たくしてから切ると涙が出にくくなるので、調理面を考えても1年中冷蔵庫で保存するのがおすすめです。3~4週間ほど保存できます。
春先に出回る新玉ねぎは水分が多いので、通常の玉ねぎよりも傷みやすくなります。新玉ねぎは1個ずつキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れて野菜室に。1~2週間で食べきるようにしましょう。
カットした玉ねぎは、空気に触れないようラップで包んでから冷蔵庫で保存します。半分にカットしたものであれば4~5日、スライスしたものであれば2日保存できます。
くし形にしたものは、スープや炒め物に向いています。
じゃがいも
じゃがいもは湿気・光に弱いので、紙袋に入れて風通しの良い冷暗所での常温保存が一般的。風通しの良い冷暗所がない場合や、夏場は芽がでるのが早くなるので、紙袋や新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存すると長持ちします。
季節や品種、サイズにもよりますが1玉30円~80円程度で販売されています。
茹でて冷凍する場合は、つぶしてマッシュ状にしておきます。自然解凍をしてポテトサラダやコロッケ調理に使用します。
【番外編】冷凍保存で注意したい野菜
ほかの野菜でも冷凍しておけば長く保存できるので、買いすぎたかなというときは、積極的に冷凍庫を使っていくのがおすすめです。
ただ、野菜はそのまま冷凍すると味や食感を損なうものもあるので、ここからは冷凍保存の前にちょっとひと手間が必要な野菜と、冷凍後の使い方を紹介します。
うまく冷凍保存することで1カ月ほど保存することが可能ですが、冷凍庫を開けるたびに温度が上がり食品は劣化しますので、目安よりも早く使い切れるようにしましょう。
調理してから冷凍するものは、冷ましてからラップや冷凍用保存袋などに入れて冷凍することを忘れずに。調理時は冷凍のまま使用できてとても便利なので、ぜひ試してみてください。
大根
皮を厚めに剥いて、十字に切り込みを入れて冷凍用保存袋などに入れて冷凍します。
レンジで加熱してからおでんの出汁に入れるか、凍ったまま煮込みましょう。冷凍して細胞が壊れているので煮込み時間も短く、味も染みやすいのでおすすめですよ。
また、冷凍の大根おろしを常備しておくのもおすすめ。その際はおろした後、水気を軽くきってから、使う大きさごとにラップに包んでおくとよいでしょう。
きゅうり
自然解凍をして使えば、ポテトサラダや混ぜご飯などの彩りに使えます。きゅうりを冷凍すると食感がしんなりしますが、塩もみした状態と同じになるので問題ありません。
茄子
ペーパーナプキンで拭いて保存袋に入れて冷凍庫に保存しておけば、そのまま煮物や炒め物に使えて便利です。
まとめ
節約のためにも食材は無駄なく使いきりたいところ。冷蔵庫や冷凍庫を過信せずに、なるべく早く使い切ることが食材を無駄にしないコツです。
近くのスーパーに売っている分量が自分に合わないと思ったら、少量で販売しているスーパーや、手軽に買えるコンビニなどを探してみるのもひとつの手です。使いまわしに便利な野菜をベースに、少しずついろいろな野菜を取り入れていって、作れる料理を増やしていきましょう。