自炊に役立つ! ほうれんそうを保存するポイント、長持ちさせるコツ

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ほうれんそうの保存方法と、長持ちさせるちょっとしたコツについて詳しく紹介していきます。栄養バランスに優れ、緑黄色野菜の王様と呼ばれる「ほうれんそう」は、さまざまな料理に使える一人暮らしの強い味方ですが、乾燥に弱く、日持ちしにくいという弱点があります。自炊をする一人暮らしの大学生にとって食材を腐らせてしまうのは痛手。ほうれんそうがより使いやすくなるようコツを覚えて上手に自炊を続けましょう。

ほうれんそうの保存の基本

ほうれんそうはビタミン類やミネラル、鉄分、食物繊維などがバランス良く含まれている栄養価の高い野菜です。栄養バランスに優れているだけでなく、手軽に調理ができるため、野菜が不足しがちな一人暮らしの大学生にもおすすめの食材です。

一方で、ほうれんそうは傷みやすく、すぐに食べきる必要があります。しかし、ほうれんそうを保存するときにちょっとした工夫をするだけで、鮮度とおいしさを損なうことなく長持ちさせることができます。

ほうれんそうは立てて保存しておく

野菜の鮮度を保つコツは、野菜にストレスをかけないように保存することです。
そのため、ほうれんそうは立てた状態で保存しましょう。畑で生えていたときと同じように根を下にした状態は、ほうれんそうにとって無理のない自然な状態なので、負担を最小限に抑えることができます。
逆に寝かした状態で保存するとストレスがかかり、鮮度の低下を早めてしまいます。

ほうれんそう保存の最適温度は0~5℃

ほうれんそうを長持ちさせる2つめのコツは「温度と湿度」に気をつけることです。

ほうれんそうは冬(11月~2月)が旬の野菜なので、保存に最適な温度は0~5℃と低く、常温での保存には向いていません。
また、葉物野菜のほとんどが乾燥に弱いため、95~98%の湿度が保たれた環境が最適とされています。

ほうれんそうを濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋で密閉して冷蔵室に立てて保存すると、1週間程度は鮮度を保つことができます。

冷凍ほうれんそうの保存期間は最大約1カ月

ほうれんそうの保存期間の目安は常温で約3日と非常に短く、冷蔵庫で適切に保存しても1週間程度が限界です。しかし、冷凍保存すれば食感はやや変わりますが 、良い状態で1カ月程度は保存することができます。

ほうれんそうを冷凍保存する方法

冷凍保存の方法は「生のまま冷凍する方法」と「茹でたものを冷凍する方法」の2つがあります。それぞれの方法について確認していきましょう。

生のまま冷凍しておく方法

ほうれんそうを生のまま冷凍保存する方法はいたって簡単。ほうれんそうを水で洗った後、水気を切って保存用のフリーザーバッグなどに入れて冷凍するだけです。

上手に保存するコツは綺麗な水でしっかりと洗い、冷凍する際にフリーザーバッグの中の空気をしっかりと抜くことです。冷却に時間がかかると鮮度が低下してしまうので、なるべくすぐに温度が下がるように空気の層をなくしておきましょう。

茹でてから冷凍する方法

熱湯でサッと茹でてから冷水にさらし、水気を切って保存袋に入れて冷凍するだけ。茹でてから冷凍する場合は、少し固めに茹でるのがコツです。茹ですぎてしまうと、解凍したときの水分でベチャッとした食感になってしまうので、サッと熱湯にくぐらせる程度で十分です。

鮮度を保つポイントは生のときと同じで、しっかり水気を切ってラップに包み、フリーザーバッグの中の空気をしっかりと抜いてからほうれんそうを入れて冷凍庫で保存します。冷凍の状態のまま使用した方がおいしく食べられるので、保存するときは小分けにして包んでおくと使うときに便利です。

冷凍したほうれんそうを解凍する方法

ほうれんそうは自然解凍がおすすめです。低温でゆっくりと解凍することで、味や食感の低下を防げます。ビタミンやミネラルなどの栄養素が流れ出してしまうので、流水での解凍は控えましょう。

また、調理方法によって解凍方法を変えることもできます。
例えばおひたしやサラダなど、常温調理をするものは自然解凍がおすすめですし、スープや炒めもの、煮物など火を使う調理に使うときは、冷凍したほうれんそうをそのまま使っても問題ありません。解凍の手間も省けるので一石二鳥でしょう。

保存に便利なアイテム

ほうれんそうを、よりおいしさく保存するために必須のアイテムといえば、保存用のフリーザーバッグです。最も有名なのは旭化成ホームプロダクツの「ジップロック」でしょう。

フリーザーバッグはダイソーやセリアなどの100円ショップでも販売されていますし、業務スーパーにも高品質な保存袋が販売されています。フリーザーバッグを使うことで食品の品質が低下してしまう「冷凍焼け」を防ぐことができるので、冷凍保存するときはフリーザーバッグを使いましょう。


まとめ

栄養満点で料理を彩る引き立て役から主役までこなす万能野菜のほうれんそうの弱点である日持ちの悪さは、保存方法を工夫することでカバーできます。
小分けにしたほうれんそうの冷凍保存を活用して、栄養バランスの良い食生活を目指しましょう。
監修:貞本紘子
料理家。食育アドバイザー、幼児食アドバイザー。

岐阜県にて家庭料理、パン、ケーキの教室「colette」を主宰。
少人数制、初心者にも分かりやすく丁寧な指導で生徒数は6年間で述べ5500人。
「おうちご飯をもっと楽しく!」をモットーに活動中。
ブログ https://ameblo.jp/colette-cooking/

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