最近では一人暮らし用の部屋にエアコンが完備されていて、暖房をまかなっている人が多いですよね。しかし、エアコンの暖房だけだと部屋が乾燥する上に、電気代も非常に高くなってしまい、あまりコスパがよくありません。市販の暖房器具を上手く組み合わせることにより、電気代を抑え、非常にエコな冬場を過ごすことができます。 今回は、暖房器具の選び方や、おすすめのアイテムのについて紹介します。
暖房器具の特性と光熱費の目安
※今回目安とする電気代の計算は全て1kWhあたり約27円で換算しています。
エアコンやこたつなど「電気」を熱源とするもの
こちらの最大のメリットは、何といっても燃料を必要としないため、いちいち補充する手間がないことです。タンクに灯油を補給する作業は、意外と重労働ですので、それがないだけでもありがたいですよね。さらに、お求めやすい価格の製品も多く、とりあえずの暖房として非常に重宝されています。一方で、電気ストーブは出力と方式の関係上、部屋の隅々まで暖気が行き渡りにくく、暖房をつけている周りのみがスポット的に暖かいというデメリットがあります。
オイルヒーターなどは、そのデメリットをだいぶ克服していますが、本体の価格がかなり高くなってしまいます。また、電気のみで暖めるため、電気代も高くなってしまうのです。ものにもよりますが、据え置きの1000Wの電気ストーブであれば1時間あたり27円前後、エアコンは暖まってからはほとんど電気代がかかりませんが、暖めでフル運転をしていると30円程度、オイルヒーターは600W前後のものが多くおよそ18円前後、こたつは消費電力が少なく5円程度です。
石油ストーブなど「灯油」を熱源とするもの
灯油を燃やして部屋を暖めるため、部屋を満遍なく暖めてくれます。電気ストーブより全体を暖めてくれるため、メインの暖房として使っている人も多いです。しかしデメリットとして、使用をする際に必ず灯油が必要というのがあります。補充しやすいように灯油を保管するのは、事故が起こる危険性があり怖いですし、灯油を切らしてしまった場合は近くのガソリンスタンドへ買いに行かなければいけないのも面倒ですよね。また、シーズンオフでしまう際に灯油の漏れにも気をつけなければいけません。暖かい分、若干手間がかかる製品です。
ガスファンヒーターなど「ガス」を熱源とするもの
11畳用のタイプでは、都市ガスで1時間およそ20円弱、15畳用だと26円前後の燃料代がかかります。部屋が暖まるまで使用し、室温維持にはエアコンを使うなど、使用時間を短くするのがコスパ良く使うコツです。引越してガスの種類が変わると使えなくなってしまうため、部屋に備え付けのものがなく、一人暮らし歴が短いうちは、あえて買う必要はないでしょう。
コスパ最強! 一人暮らしにおすすめの暖房器具は?
コスパが良く、安全性を考慮した上でおすすめしたいのは、やはり電気ストーブです。選ぶ理由は以下の2点です。
- 選択の幅が広い
冒頭で述べたとおり、エアコンからオイルヒーターまで、電気で動いているストーブはすべて電気ストーブとなります。さまざまな種類の中から、自分の使用方法にあったものを選べるのでおすすめです。
- お手頃価格で暖かいものがたくさんある
石油ストーブやガスストーブと違い、本体価格がお得なものがたくさん販売されています。さらに、足元や置いてある場所の周辺が十分に暖かくなるものも多数あり、一人暮らしの部屋にぴったりです。
おすすめはオイルヒーター
風を出して暖めるわけではないので、部屋を乾燥させづらいのも大きなメリット。強運転をすると電気代が気になるところですが、タイマー機能を上手く活用し、帰宅する2時間程度前から弱運転でつくようにしておけば、帰る頃には部屋はポカポカです。冷気が1番強い場所の近くに置き、部屋全体の気温が一定になるように意識しましょう。
自分にあう暖房器具を見つけよう
またエアコンを省エネ運転しながら、低コストのこたつを使用するなど、複数を組み合わせて使用することで、効率よく部屋を暖めることができます。それぞれの暖房器具の特徴を理解し、自分にあったものを選びましょう。
暖房器具の節電のコツ
フィルターは小まめに掃除をする
エアコンは停止するより温度設定を調節する
カーテンで暖房効率を高める
見てくれを気にしない人であれば、冬期間だけ窓に段ボールを目張りし、冷気を遮断するという方法も、材料代がかからず効果的です。熱を逃さない工夫をすることが、効率の良い暖房運用につながります。