除湿機で一人暮らしの夏を快適に! おすすめのメーカー・機種をプロが紹介

  • 一人暮らし準備

今回は除湿機の選び方やおすすめの機種をご紹介いたします。夏の蒸し暑い夜、エアコンの除湿機能だけでは湿度も温度も下がらない……そんな時こそ除湿機の出番!冷房と併用すれば湿度も温度も快適な空間を実現してくれます。また、脱衣所などの狭い場所で除湿機を使えば、みるみるうちに洗濯物を乾かしてくれます。

除湿機と除湿機能付き空気清浄機はどっちがおすすめ?

除湿機とは読んで字のごとく除湿をしてくれる機械ですが、除湿機の中には空気清浄機とセットになっており、除湿をしながら空気をキレイにしてくれるものもあります。
シャープのプラズマクラスターやパナソニックのナノイーなどがその代表格です。

どのタイプを選ぶべきなのかは、予算とお部屋の広さによって変わります。除湿機単体のモデルなら価格を抑えられますが、限られたスペース に置くことを考えると、1台2役の空気清浄機付きモデルが魅力的です。

夏の快適環境のために除湿機は必要?

除湿機の選び方をお話しする前に、除湿機って本当に必要なの?という疑問にお答えします。

お住まいの地域によっても変わりますが、夏場の空気が肌に張り付くような蒸し暑い地域では、エアコンだけでは不十分です。除湿機を設置して、エアコンの冷房機能と併用すると効果的でしょう。

また、洗濯物を早く乾かしたい時にも、除湿機があると助かります。浴室や脱衣所など閉め切った狭い場所に持ち込むと、除湿機の除湿効果が上がり洗濯物の乾き方が断然良くなります。
少しでも快適な夏を過ごすためには、やはり除湿機は必要な家電と言えるでしょう。

除湿機と除湿機能付き空気清浄機の選び方

除湿機単体のモデルと除湿機能付き空気清浄機モデルの選び方ですが、単体モデルのほうがサイズも大きく出力も強力なものが揃っています。
とにかく強力に洗濯物を乾燥させたい時や、部屋の湿気を何とかしたい場合は単体モデルをおすすめします。

しかし、「2台も置けないし、空気清浄のついでに乾燥もちょっとできたら良いな」という考え方であれば、1台2役の除湿機能付き空気清浄機の出番です。
どちらも出力などを考えた場合に一長一短がありますので、除湿にどの程度の重きを置くかによって選ぶと良いでしょう。

除湿機を使う時のコツ

夏季や梅雨時期の湿気を何とかしたい、あるいは部屋干しの衣類を早く乾かしたい。そんな時は次の二点に注意して、効率良く除湿しましょう。

  • 定格出力以下の畳数で使うようにする
  • 使う場所を閉め切ってできるだけ空気の出入りを少なくする

一点目ですが、もちろん広い場所を除湿できるのが理想ですが、部屋が広くなれば全体の湿度が下がる速度も遅くなります。
一日中つけっぱなしでいると除湿機から出る熱で室温が高くなってしまい、逆効果になることもあります。定格出力のMAXより小さめの部屋で使用するようにすると、素早く除湿できます。

二点目は、空気の出入りがある場合はどうしても除湿の能力は下がってしまいます。
閉め切った状態で除湿に専念できる環境を作ることにより、部屋の湿度もぐんぐん下がっていきます。

除湿機選びで見るべきポイント

一人暮らしで除湿機を使用する際に、しっかり確認しておくべきポイントをご紹介します。

使用可能畳数

前述したとおりこの数字が大きくなるほど出力も大きくなり、除湿を行う効率も良くなります。
6畳間に使用する場合でも23畳用などが大きすぎるということはありません。
その分大型化して場所を取りますが、できれば出力の大きいものを購入するようにしましょう。

方式

除湿機には主に、コンプレッサー式、デシカント式、ハイブリッド式と呼ばれる3種類の方式があります。

コンプレッサー式
電気代を低く抑えられますが、動作音が大きく、室温が低い時には出力が低くなるなどの欠点があります。

デシカント式
動作音が小さめで、室温に左右されずに安定した出力ができますが、電気代は高めです。コンプレッサー式に比べデシカント式の電気代はおよそ3倍といわれています。

ハイブリッド式
室温が高い時はコンプレッサー式に、室温が低い時はデシカント式に自動で切り換えて運転します。その分価格は高くなっています。

タンク容量

除湿機のタンクは1.5L位のものから4L以上のものまで様々です。
シーズン中はほぼつけっぱなしで使用をする環境であれば、3L以上のものがおすすめ。水を捨てる回数が減ってストレスなく使用できます。
ただ、あまりタンクが大きすぎると、水を捨てる際の重さがネックになります。

一人暮らしならコレ!夏場を快適にするおすすめの除湿機

様々な種類があり迷ってしまうという方におすすめ。一人暮らしにピッタリの除湿機をご紹介します。

コロナ CD-H1019



定格出力11-23畳の大出力を有する、コロナの代表的な除湿機です。
4.5Lのタンクのコンプレッサー式ということで本体はかなり大きめですが、それを補って余りある能力の高さを誇ります。
ジメジメした時期にしっかりと乾燥をさせたい方におすすめ。

シャープ CV-J71



シャープのプラズマクラスター付き除湿機です。
部屋干しをした後のニオイが気になる方もいると思いますが、こちらの機種だと除湿した空気と一緒にプラズマクラスターを放出し、気になるニオイを除いてくれる効果があります。また、除菌機能もありますのでカビの繁殖を抑える効果も期待できます。
除湿をしながら除菌、脱臭をしたい方におすすめ。

三菱 MJ-P180PX



7畳のお部屋を約19分で湿度90%から50%に素早く快適にすることが可能な大出力の三菱のモデルです。
コンプレッサー式の弱点である低室温でも1℃からしっかりと動作し、低騒音モードを搭載しているので、どうしても夜のうちに洗濯物を乾かしたいという時には重宝します。
さらに、市販のホースを繋げばタンクの水を捨てなくても連続除湿ができるなど、細かいところにも配慮が行き届いた製品です。

アイリスオーヤマ DCE-6515



コスパに優れた製品が売りの、アイリスオーヤマのシンプル機能の除湿機です。
コンプレッサー式とは思えない小ささと軽さで持ち運びが楽なのは大きな利点。タンクの容量も1.8Lとまずまずのため、長時間の使用にも応えてくれます。価格も手を出しやすく、除湿機入門としてピッタリの製品です。

パナソニック F-YHMX120



夏でも冬でも出力が落ちず、コンプレッサー式とデシカント式の両方のいいとこ取りをしたハイブリッド式でお馴染み、パナソニックの除湿機です。
年間通して出力があまり変わらないので、同じ場所に置いて同じように使えるというのが大きなメリット。また、ナノイーイオンが衣類乾燥時に衣類を包み込み、ニオイと菌の繁殖を防いでくれます。
本体は大きいですが頼れる相棒になってくれること間違いなし。

まとめ

エアコンの除湿機能だけで苦戦している方は、今回ご紹介した除湿機を活用することでジメジメした時期をより快適に乗り切ることができます。
パリッと気持ちよく乾燥した服に袖を通すと、それだけで1日の気分が変わるというもの。
是非ご検討ください。
プロ家電販売員 たろっさ

プロ家電販売員 たろっさ

プロの家電販売員 兼 家電ライター。 札幌市在住。33歳。趣味はゲームと電器屋巡り。 20歳から家電量販店で働き、年間2億円、11年で25億円を売り上げた。 家電でわからないものはない家電スペシャリスト。

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