失敗しない家具選び! 選び方のポイントと組み立て家具のメリット・デメリットを知っておこう

  • 一人暮らし準備

新居に引越す際に欠かせない家具の新調。家具を選んだ後に失敗しないためにも、事前に確認しておきたいこと、組み立て家具や折りたたみ家具など、それぞれの家具のメリット・デメリットをご紹介します。

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失敗しない一人暮らしの家具選びのポイント

  • 搬入ルートや部屋のスペースを事前に計測

  • 家具の保証期間を確認する

  • 店舗に実際に見に行くのがおすすめ

まずは家具を購入した後に「失敗した」と後悔をしないためにも気を付けるポイントを見ていきましょう。

搬入ルートや部屋のスペースを事前に計測

大きな家具の場合、新居への搬入ルートと部屋のスペースを事前に計測してサイズを確認しておく必要があります。家具のサイズ感で忘れがちなのが奥行きのサイズ。幅や高さだけでなく、どれほどスペースを取るのか考えておくことが大切です。

家具の保証期間を確認する

購入する家具に保証期間がきちんとついているか確認しましょう。あまりに低価格なものだと、ついていない場合があります。値段を気にすることはあると思いますが、安さにばかり意識がいき、「すぐ壊れてしまったが保証がなく結局高くついた!」なんてことがないように注意しましょう。

店舗に実際に見に行くのがおすすめ

最近ではオンラインストアも多いため、実店舗に行く予定がない人もいるかもしれませんが、実物を見て使い心地と質感を確認しておくと失敗が減ります。
インテリアコーディイネーター 小島さん

インテリアコーディイネーター 小島さん

インテリアとお部屋の雰囲気を大切にしたい場合、色味のサンプルがとれるものはもらっておくことをおすすめします。また、もし購入まで余裕があったら、一度店舗で見てから写真や色味のサンプルで部屋のイメージを固め、後日購入すると失敗が減ります。ソファや椅子などは座り心地もしっかり確認しましょう

タイプ別に家具のメリット・デメリットを見てみよう

家具には組み立て式家具や、折りたたみ家具など、いくつか種類があります。それぜれのタイプ別にメリット・デメリットを知って、納得したうえで家具を購入しましょう。
  • タイプ別! 家具のメリット・デメリットのまとめ

メリット デメリット
組み立て式家具 手軽に本格家具を楽しめる 購入するよりも手間がかかる
デザインが豊富 うまく組み立てらず壊れやすくなる可能性もある
完成品家具 コンパクトな家具は搬入もしやすく、すぐに使える 大きな家具は種類が限られてくる
折り畳み式家具 大きな家具でも搬入がしやすい 簡易的な形状のため長く使うのには向いていない
完成品家具よりも価格がお得 家具にこだわりたい場合は向いていない

タイプ1:本格派は組み立て式家具

組み立て式の家具が主流。ベッドや本棚など大きな家具はもちろんですが、コンパクトに見えるサイドテーブルやカラーボックスであっても組み立て式の場合が多いです。

組み立て式家具のメリット

折りたたみ式のものよりも本格的なインテリアとして楽しめるデザインが多いです。耐久性があり、長く使うことも可能です。小さめに分解されているものならば搬入も簡単で、組み立ても難しくなくなってきたため、手軽に楽しむことのできる本格家具としておすすめです。

組み立て式家具のデメリット

組み立てという手間があるため、購入してからすぐに設置することができないことがあります。また、自力で組み立てる際に苦戦してしまうケースも。
自分で組み立てると完成したときにガタついてしまったり、うまく組み立てられず壊れやすくなったりしてしまうこともります。自信がない人は組み立てを業者に頼むのが良いですが、費用がかかるので注意しましょう。

再組み立てが難しい家具も……

  • 再組み立てがしづらいものは、価格が安いことがメリット(イケアなど)

同じ組み立て式でも、解体がしやすいタイプのものと、一度釘打ちをすると解体が難しいタイプのものに分かれます。
たとえばイケアの家具は再組み立てがしづらく、次の引越しの際に引越し会社に断られるなど、運ぶことが難しいことも。とはいえ、イケアの家具は価格が安いことが大きなメリットなので、次の引越しの際にはまたその家に合った家具を買うことを前提に購入するのもよいでしょう。

組み立て式家具のおすすめ商品





タイプ2:組み立て不要な完成品家具

完成品家具はすでに組み立っている状態でドアの幅を通るサイズの家具です。本棚・チェスト・椅子(スツール)・テーブルなどがあります。

完成品家具のメリット

完成品家具のコンパクトなチェストや椅子などは、そのまま搬入して配置できるので組み立て式の家具と同様に扱えることが多いです。

完成品家具のデメリット

既に組み立ててある家具は、大きな家具がないため選択肢が狭まってしまうことがあります。すべての家具を出来合いのものでそろえることはできないため、ポイントで使用するようにしましょう。

完成品家具のおすすめ商品





タイプ3:搬入がラクな折り畳み家具

折りたたみ式の家具はベッドやソファ、収納棚やテーブルなど様々な種類があります。ただ、簡易的なものにはなってしまうため、長く使わない家具、メインで取り入れるのがおすすめです。

折りたたみ式家具のメリット

本来搬入してから組み立てが必要になる家具(ベッドやダイニングテーブルなど、完成した状態ではドアを通らない大型家具)は、折りたためるものだと搬入の手間がかからず、なおかつ価格がお得です。

折りたたみ式家具のデメリット

折りたたみ式のベッドやソファなどは、形状やコスト面から簡易的なものが多く、日々の生活で体に負荷がかかることも。長く使用することにはあまり向いていません。
また、すっきりとしたデザインのものが多いのでインテリアにこだわりたい人には物足りない場合もあります。

折りたたみ式家具のおすすめ商品





用途・搬入経路・将来など考えて買い分けよう

自分の生活の仕方や用途に合わせて、どの家具をどのようなタイプでそろえるか決めましょう。
たとえば、テーブルをどかしてヨガや筋トレをする予定ならば、テーブルは折りたたみがよいかもしれません。
ベッドなどは4年間使うことを考えると組み立て式がよいでしょう。完成品の家具がよくても搬入経路が確保できないのであれば、組み立て式を選ぶしかありません。

自分の用途や状況をよく考えて、後悔のない家具選びをしましょう。

インテリアコーディイネーター 小島さん

インテリアコーディイネーター 小島さん

どのようなタイプの家具でも、生活の仕方によってメリット・デメリットがあります。学生時代だけの一時的な住まいの場合は、折りたたみ式の家具や自分で組み立てる家具でコストを抑えられます。また、組み立て式がいいけれど、分解や組み立てが苦手、という人は家具を購入した店舗で組み立てサービスがあるかどうかを確認してみるのもよいでしょう

まとめ

さまざまな種類やサイズがある家具だからこそ、自分の生活にぴったり合うものを探したいですよね。これから暮らすお部屋の空間やスペース、購入しようと考えている家具の幅や奥行きをしっかり調べて、後悔のない家具探しができるようにしましょう。
監修・小島真子

監修・小島真子

法人、個人問わずサロン、オフィス、社員寮、ホテルなどのインテリアデザイン及びコーディネートを中心に、インテリア関連のセミナー講師や、執筆活動、コンサルティング、企画、またメディア協力でも活動中。
イラスト・MARIKO TANAKA
文・山下 茜(アート・サプライ)

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