洗濯機の排水ホースには寿命がある!? 交換のタイミングと交換方法を知っておこう

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洗濯機の排水ホースには寿命があります。排水ホースが劣化すると水漏れなどの不具合が起こり、集合住宅では階下の部屋へ迷惑をかけることも。トラブルを避けるためにも、適切なタイミングで交換しておくのがおすすめです。

洗濯機の排水ホースを交換するタイミングとは?

交換のタイミングには、以下のようなサインが出ます。一つでも当てはまるものがあるようなら、取り換えることを考えましょう。

交換時期の目安は2~3年

排水ホースは消耗品です。長期間使うことによって劣化を起こし、水漏れなどのトラブルを引き起こします。メーカーによっては5年を設定しているところもありますが、通常使用をしていても、2~3年で取り換えることをおすすめします。

交換すべき3つのサイン

1:排水ホースから水漏れしている
洗濯が終わった際、床の上が濡れていたら、水漏れを疑いましょう。給水ホースや洗濯機から水が漏れだしている可能性もあるので、原因の見極めが重要になります。

2:排水ホースが見た目にも劣化している
ヨレヨレのホースや、潰れや折れが目立つホースの場合は、亀裂が生じていることがあります。

3:排水口の周りから悪臭がしている
日頃たくさんの汚水が流れていく排水ホース。洗剤カスや糸クズ、カビなどが内側で固まってドロドロにこびりついている可能性もあります。洗濯物に臭い移りすることも考えられるので、早めに取り換えることをおすすめします。



排水ホースの交換手順

交換作業を7工程に分け、順を追って説明します。ぜひチャレンジしてみてください。

1.必要なものを準備する
メーカー純正品でなくても、差込口の径が一致するなら大丈夫です。ハサミやビニールテープ、結束バンドの他、ホースクリップがネジ式の場合はドライバーも必要です。すべてホームセンターなどで購入できます。
経の大きさなどはマニュアルなどに記載がありますので、あらかじめ確認しましょう。マニュアルがない、マニュアルに記載がない場合は実物での長さの確認が必須です。

2.古い排水ホースを取り外す
ホースを留めているクリップから排水ホースを取り外します。クリップは差込式とネジ式の2種類ですが、ネジ式の場合はドライバーでネジを緩めて外します。差込式なら、道具を使うことなく抜くことができます。

3.必要に応じて新しい排水ホースを調節する
それまで使っていたホースの長さで過不足ないなら、買ってきたホースを同じ長さに切り揃えます。短く切り過ぎないよう注意が必要です。中には2個を繋げて延長できるタイプもあるので、あらかじめどのくらいの長さが必要かをしっかり確認してから調整しましょう。

4.新しい排水ホースにホースクリップをつける
クリップに緩みがあると、せっかくホースを取り換えてもそこから水が漏れてしまいます。緩んでいないか確認しながらしっかり取り付けましょう。

5.新しい排水ホースを洗濯機本体に取り付ける
漏水の原因がホース内部の汚れにある場合、洗濯機本体の差込口にも汚れが溜まっている可能性も。普段なかなか目にしない場所なので、これを機会に差込口も掃除しておくことをおすすめします。

6.新しい排水ホースの反対側に排水エルボを取り付ける
排水口側のホース口に排水エルボ(排水口と排水ホースを接続するL時型の器具)をはめ込み、さらにその上から結束バンドで固く締めます。

7.6.の排水エルボを排水口に差し込む
排水エルボを取り付けたホースを排水口に差し込んで完了です。

排水ホースの交換・こんな時はどうする?

排水ホースがクリップを使わずに取り付けられていることもありますが、そんな場合でも焦ることはありません。接着剤とハサミがあれば簡単に解決できます。

ホースクリップがない洗濯機の場合

クリップが使われていない場合は、結合部分をハサミで切り、接着剤の残りカスをきれいに取り除いてから、あらためて新しいホースを接着剤で取り付けます。さらに、クリップを購入して、結合部分の上から取り付けるのもおすすめ。さらに水漏れが起こりづらくなります。

排水ホースを定期的に掃除してトラブルを防ごう

定期的に掃除するというと面倒に感じますが、ホースを外すことさえできれば掃除は簡単です。この方法で臭いも解消されるので、ぜひ試してみてください。
年末の大掃除のタイミングなど、洗濯槽の掃除と一緒にセットで行うのもおすすめです。

排水ホースの掃除の仕方

重曹(または酸素系漂白剤)・バケツを用意します。バケツや浴槽に40度程度のお湯を入れ、適量の重曹を入れて溶かします。そこへ取り外したホースを入れて約1時間放置し、洗い流して完了です。作業する際はマスクやゴム手袋をして行いましょう。

まとめ

洗濯機の排水ホースは、普段から定期的にメンテナンスしていれば寿命を延ばすことも可能です。賃貸契約では水漏れなどで賠償が発生すると大変なので、見落としがちな洗濯機の排水ホースも、ぜひこまめにチェックしてみてください。
監修:神崎健輔
肩書き

実家がクリーニング店でもあったので小さな頃から洗濯を手伝い、クリーニング師の資格を取得して洗濯の知識をとことん勉強。
現在は、白洋社クリーニングと宅配クリーニングネクシーという二つのクリーニングカンパニーに所属。「洗濯ハカセ」を名乗り、日々ストイックに「もっと洗濯がキレイに楽にできる方法」を研究しながら培った知識をブログで発信中。家庭での洗濯が上手になる方法や、クリーニングいらずの洗濯術などを公開しながら、テレビ、雑誌、ラジオとたくさんのメディアでも活躍中

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