引越しのときは単身パックを使うべき? どんな内容でいくらかかるの?

  • 一人暮らし準備

単身者の引越しにお得だといわれている「単身パック」というものがあります。そもそも単身パックとは、どのような特徴があり、どうお得なのでしょうか。他の引越しパックと、違う点はどこでしょう。単身パックよりも安い方法があるのかなど単身パックの利用法と費用や相場についてもご紹介します。これから引越しを考えている、引越しの予定がある、という単身者の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

引越しの単身パックってどういうもの?相場は

引越しの単身パックとは、決められたサイズのカーゴに入るだけの荷物を詰め込んで、引越し先に送れるというもの。
一般的な引越しは、トラックを1台貸し切りにするため、費用は高くなってしまいます。
しかし単身パックの場合は混載便といって、1台のトラックで数か所回り、さまざまな荷物を集め、それらを一緒に運ぶために割安な料金で提供されています。大きな荷物が少なくなるため、通常の引越しのように大型トラックを持ち込む必要もなく、スタッフも少人数で済むという点もあげられます。

単身者限定のサービスというわけではなく、荷物が少なければ誰でも利用できます。
荷物が少ない人を対象としたプランなので、大型家電などは販売店から引越し先に直接送ってもらうような場合、実家から出て初めて一人暮らしをする学生などに便利なサービスです。

単身パックの費用の目安

単身パックでの引越し費用の目安としては、同じ都道府県内での引越しはオフシーズンで30,000~40,000円程度です。他県への引越しは50,000円程度を見込んでおきましょう。
距離的には、15km以内の移動であれば20,000円程度、200km未満であれば30,000円程度、500km以上であれば54,000円以上がおおよその相場です。

最近はWEB割やエリア割といった割引サービスを行う業者も多く、それらを併用すればさらに安く利用することができます。

単身パックで運べる大きな荷物

単身パックは多くの場合、梱包するダンボール箱のサイズがS、M、Lに分かれています。この箱のサイズによって料金が変わる業者もありますが、Lサイズより大きなサイズを設定している業者もあり、その場合はカーゴに入ればベッドやソファ、タンスなどある程度大型の荷物があっても受けてくれることがあります。

大型家電1台、折り畳みベッド1台程度なら運べる場合も多いため、大きな荷物がある場合は事前に業者に相談してみるといいでしょう。普通サイズのベッドは運べないことが多く、マットレスも折りたためないため、単身パックでの輸送には向きません。

自転車は運べることが多い荷物です。ただ、 それだけでカーゴの容量がとられてしまい他の荷物が入らなくなりますので、別便にするほうがいいでしょう。冷蔵庫は2ドアタイプまでなら運べることが多いのですが、念のため業者に確認が必要です。

ソファも小さいものなら運べます。石油ストーブも灯油が抜いてあれば運ぶことができます。いずれの場合も、大型の家具や家電製品は、事前に業者に相談するほうが無難です。いざ引越し当日になって、単身パックでは運べないものがあると気が付いても、すぐに手配がつくかどうかは わかりません。しっかり事前に確認しておきましょう。

単身パックは誰にとってもお得なの?

単身パックは、ある程度荷物が増えると逆に割高になる場合もあります。荷物はあくまでもカーゴに積み込める分量内であることが条件ですが、もしカーゴに入りきらないと追加料金が必要になるためです。

荷物の目安としては、だいたい普通サイズのダンボール箱が10~15個程度と考えればいいでしょう。それ以上の荷物がある場合は、単身パックではなく通常の引越しサービスを利用したほうがお安くなります。大型家具や家電製品がたくさんある場合も、単身パックだと割高になるでしょう。

単身パックでも値段交渉はできる?

単身パックの引越し料金をさらに安くするには、できるだけ引越しシーズンを外すことを検討するのがよいでしょう。引越しが多い時期は3月前半~4月前半頃と8月、12月頃です。これ以外の時期なら料金も安くなり、値引き交渉にも応じてもらえる可能性があります。

また、1週間のうち引越しが多いのは土曜日、日曜日です。平日に引越しすれば安くなる場合もあり、値引き交渉もしやすくなります。

さらに費用を抑えたければ、引越し先に荷物を届ける時間を指定せず、業者の都合に合わせて運んでもらうようにすると値引きに応じてもらえる可能性があります。

お得な単身パックの探し方

引越し業者の中には、単身パックを専門に扱っているところもあり、他の引越し業者より料金が安い傾向にあります。一括見積もりを利用し、より安く提供している業者を見つけてサービスの中身を比較してみましょう。

引越し業者の中には、学割パックを用意しているところもあります。また、引越し専門業者ではありませんが、「赤帽」に引越しを依頼すると安あがりに済む場合もあります。

赤帽のトラックの積載量は350kgですので、他の単身パックと同じく、荷物がたくさんある場合にはおすすめしません。また赤帽は20kmごとに料金が加算されていくシステムのため、遠距離の引越しだと割高になる可能性があります。さらに、作業員は引越し業者と違い、1名体制です。そのためご自身でも荷物の持ち運びを手伝わなくてはいけないことがあります。荷物が少な目で、荷物の持ち運びができ、ある程度近距離に引越しをする方にはおすすめできる選択肢です。

まとめ

単身パックは基本的に引越し荷物の少ない単身者に適しています。単身者でも荷物が多ければかえって割高になってしまうことを覚えておきましょう。初めての一人暮らしではいろいろなことにお金がかかるものですがら、繁忙期を外して平日引越しにする、時間指定をしない、などといった工夫をして引越し料金を抑えられると良いですね。
引越しの移動距離が少なく、荷物もそれほど多くないという方は、単身パックの利用を検討してみてください。
監修:緒方ゆいこ

自身の度重なる引越し経験を踏まえ、引越し専門の情報サイトの運営・管理などを行う。不動産会社や病院・薬局などでの勤務経験を生かしてフリーライターとしても活動。

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