進学に伴い、一人暮らしを始める学生も増えますよね。中には引越し前に住民票を異動すべきか、そのままでよいのか悩んでいる学生も多いのではないでしょうか? 今回は、そもそも大学生が引っ越しをするときに住民票を異動する必要があるのか、どんな手続きが必要なのかについて解説していきます。
この記事で書いている3つのポイント
②郵送での手続きは転出届のみ可能
③自分で手続きできないときは代理人による住民票の住所変更が可能
引越したら住民票は必ず異動させなきゃいけないの?
その前に、そもそも住民票とは何かわからない人もいると思いますので、まずは住民票がどんなものなのかご紹介します。
住民票とは
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 住民となった年月日
- 届け出日および従前の住所
住民票の異動には生活拠点が変わるかどうかが重要
住民票に記載されている住所を変更するのは、基本的に「生活拠点が変わること」が重要なポイントなので、学生で一時的にその場所に住むのであれば、住民票を異動させないのも認められています。
住民票を異動しない場合のデメリット
5万円以下の罰金が発生することがある
ただ学生の場合は、一時的な居住で過料に該当しないこともあります。住民票の異動をしないことにより、以下の場面で不便に感じることがあるかもしれませんので、気をつけましょう。
必要書類が自分のもとへ届かないことがある
- 健康保険証や年金保険料などの書類が実家に届く
- 運転免許の更新や試験などの会場が実家近くになる
- 成人式の案内や選挙の案内が実家に届く
運転免許の試験は自動車学校卒業から1年以内、更新は誕生日の前後1か月以内に行う必要があるため、戻る時間が確保できないような場合や都度帰省するお金がもったいないと感じる人は、住民票を異動しておくようにしましょう。
住民票の異動は難しくない。パターン別のやることまとめ
同じ市区町村内での引越しの場合
異なる市区町村への引越しの場合
住民票の異動の際は、提出する書類のほかに、運転免許証などの本人確認書類や印鑑が必要になります。
また、住民票を異動させる際には転入先でマイナンバーカード、もしくは通知カードの住所変更も一緒にするのがおすすめです。持っていくのを忘れると、手続きが二度手間になるので忘れずに準備しましょう。
住民票の異動手続きは役所に行かなくてもできるの?
引越し後14日以内であれば、引越し前に住んでいた市区町村の役所に行って転出届の提出が可能です。そこに遅れると過料が課されることがあるので、気を付けてくださいね。
転出届は郵送で提出も可能
郵送してから1週間程度で転出証明書が送られてきますが、急いでいる場合には「速達」と記載した封筒を同封し、速達分の切手を貼っておくようにしましょう。
引越しの前後とも忙しければ代理人手続きという方法も
ちなみに、郵送手続きは転出届に限定されていて、転入届や転居届では受け付けていませんが、代理人による手続きは全ての届け出を行うことができます。
基本的には、申請者本人の自署・押印のある委任状、代理人の印鑑と本人確認書類が必要です。また、転入届を出す際には転出証明書も必要になるので注意しましょう。
・転居届はいつまでに出せばいい? 引越したら、行政用と郵便局用2つの転居届を出そう!
・郵便の転送届はネットで手続きOK。引越し時の手続き方法
まとめ
自分の状況と照らし合わせて、どうするべきか判断してみてください。
関西学院大学法学部法律学科卒。
数々の保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産業務を手掛ける。引越しや住宅ローンといった暮らしやお金の様々な悩みに対してアドバイスを行う。