今回ご紹介するのは、賃貸契約を結ぶ前に事前に知っておきたい毎月かかる費用のひとつ、共益費についてです。賃貸契約をする際に、共益費という単語をよく耳にすることになります。これから初めて一人暮らしをするような大学生などにとってはあまり聞き馴染みがないかも知れませんが、一体どういった費用なのでしょうか。
この記事で書いている3つのポイント
② 契約書に記載がある場合は、必ず共益費の支払いが必要
③ 共益費と管理費は同じ意味
共益費って何?
これらにかかる費用は、入居者全員で平等に負担しようということです。
共益費は何に使われる? 必ず払うもの?
廊下の電気代などに使われることが多い
契約書に記載されていれば必ず支払う
しかし、そのような場合は通常、家賃に共益費が含まれています。どちらにせよアパート・マンションなどの部屋を借りる場合は、支払う金額の内訳が違うだけで、共益費も含めて家主に支払うことになっているのが一般的です。
アパートの廊下の電気などは、気にしない人がほとんどかも知れません。しかし、電気がついているということはその分経費がかかるということです。家主は不動産の経営者なので、かかる費用を少しでも回収できるように共益費を入居者から徴収しています。
一軒家を借りるときも共益費は必要
共益費か管理費か名目はどうであれ、物件の維持管理のためにお金はかかるもの。その分の費用を家賃と共に借主に請求することになります。
共益費と管理費、家賃の違いは?
共益費と管理費は呼び方が違うだけ
また部屋を借りるために必要な家賃ですが、更新料や敷金、礼金などは、「家賃の何か月分」と家賃をベースに計算されることがあります。その際は、たとえば「家賃55,000円」という物件よりも、「家賃50,000円、共益費5,000円」と記載されている物件の方がトータルとして支払う初期費用は少なく済みます。
例1:家賃55,000円 共益費なし → 家賃の1か月の場合の敷金=55,000円
例2:家賃50,000円、共益費5,000円 →家賃の1か月の場合の敷金=50,000円
契約によっては「更新料3万円」などと、家賃とは関係なしに金額が固定されている物件もあります。これは物件次第ということになるので、事前に確認しておきましょう。
部屋を借りる際の初期費用のひとつに、保証会社に支払う保証料があります。この保証料の計算は先ほどの敷金の計算と違い、共益費や管理費も含めた家賃の何%という計算になります。
例:家賃50,000円、共益費5,000円の場合の保証料の計算
家賃50,000+共益費5,000円=55,000×何%(保証会社の保証料率によって変わります)
このように、少しでも初期費用を抑えたい場合は家賃だけでなく、共益費についても考慮することが大切です。
家賃と共益費のトータルの予算に注目
まとめ
まずは毎月支払える金額を算出し、家賃・共益費を合わせてもその範囲内に収まる部屋を探しましょう。